9近世史料館

近世史料館の建物は、大蔵省臨時建築部により建てられた旧専売公社の煙草工場で、明治44年に建築着工、大正2年に完成しました。元は回廊式の建物で、工場の移転に伴い昭和48年から取り壊しが行われましたが、東側の現在の1棟が金沢市に譲渡され、図書館別館として保存・改修されました。改修の際は、外観や屋根は旧来の姿をできるだけそのまま残すよう修復され、木造と鉄骨造の古い構造体を取り除き、新たに鉄筋コンクリートのラーメン構造で構築されました。
昭和59年に金沢市指定保存建造物に、平成8年に文化庁の登録文化財の指定を受けました。なお、平成11年に内部改修工事をしています。